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公演情報

アガリスクエンターテイメント十周年記念興行・第21回公演
『ナイゲン(全国版)』


■概要■
傑作青春群像会議コメディ、最後の再演&ツアー公演決行!!
屁理屈シチュエーションコメディ劇団・アガリスクエンターテイメントが2006年に初演し、2012年、2013年と再演を重ねてきた、劇団代表作の青春群像会議コメディ『ナイゲン』。
数多くの団体によって上演され、早くも「会議劇の新たなクラシック」との呼び声も高い本作を引っさげて、初のツアー公演を決行!
“学校の教室でナイゲンを観る”東京試演会(都内某所・近日発表)と京都公演(元・立誠小学校)、そして収容人数500人のイベントホールでの東京公演(新宿FACE)まで駆け抜ける、アガリスク初のツアー公演にして、最後のナイゲン再演興行!

■ナイゲンとは?■
屁理屈シチュエーションコメディ劇団・アガリスクエンターテイメントが上演する、高校の文化祭の代表者会議を舞台にした会議コメディ。
メンバーの母校でもある千葉県立国府台高校に実在する会議をモデルにしている。
会議に不慣れな高校生が文化祭の発表内容について話し合い、1クラスを落選審査する泥仕合をコメディとして描きつつ、「自治」「話し合い」の意義を問う青春群像劇。

■あらすじ■
“自主自律”を旨とし、かつては生徒による自治を誇っていたが、今やそんな伝統も失われつつある普通の県立高校、国府台高校。
ある夏の日、唯一残った伝統にして、やたら長いだけの文化祭の為の会議“ナイゲン”は、惰性のままにその日程を終わろうとしていた。
しかし、終了間際に一つの報せが飛び込む。
「今年は、1クラスだけ、文化祭での発表が出来なくなります」
それを機に会議は性格を変え始める。
――どこのクラスを落とすのか。
かくして、会議に不慣れな高校生達の泥仕合がはじまった…!

■日程・会場・料金■
※クリックすると会場ごとの詳細がご覧頂けます
東京試演会:2015年10月3日(土)〜4日(日)@にしすがも創造舎(教室での試演会)
京都公演:2015年10月9日(金)〜12日(月・祝)@元・立誠小学校 音楽室(教室公演)
東京公演:2015年11月13日(金)〜14日(土):@新宿FACE(ホール公演)


■出演■
淺越岳人
塩原俊之
鹿島ゆきこ
沈ゆうこ(以上アガリスクエンターテイメント)
榎並夕起
金原並央
甲田守
さいとう篤史
津和野諒
古屋敷悠(MU/ECHOES)
細井寿代
信原久美子(コメディユニット磯川家)
斉藤コータ(コメディユニット磯川家)

■スタッフ■
脚本・演出:冨坂友
文芸助手:淺越岳人/タカハシヨウ
演出助手:鎌田将一朗/熊谷有芳
舞台監督:大地洋一
照明(京都):斎藤浩一郎
照明操作(京都):角田七海
照明(東京):伊藤孝
照明操作(東京):和田麻里子
音響:安藤達朗
音楽:三濱徹也
WEB製作:西川瑞己
宣伝美術:蒔田桃菜
番記者:小川杏奈
制作(東京):しむじゃっく
制作(京都):山本佳耶
制作協力:新居朋子/佐伯凛果/小林大陸/上村一平/倉垣まどか
主催:アガリスクエンターテイメント
共催:立誠・文化のまち運営委員会(京都)
特別協力:にしすがも創造舎
協力:ECHOES/劇団愉快犯/コメディユニット磯川家/MU/新宿シアター・ミラクル/CoRich!舞台芸術/カルテットオンライン

ナイゲン潜入記その12 11/14(土)東京公演2日目夜公演(後編)

Iは地球をすくうのパワーは大会場でも遺憾なく発揮されていた。先輩や運営側に(あるいは私怨に燃えるおばか屋敷に)全力で抵抗し、怒り、時に空回りする。その熱が無駄なく全て伝わり客席を温めている、という感じだった。
そうして温まった会場を多彩な動きと声音で更に盛り上げるのがおばか屋敷。『ナイゲン(全国版)』のキャスト発表後に『15 Minutes Made Volume 12』で「HNG」を観たときは「あの体格でおばか屋敷を演じたら事故が起きそう、学校机のひとつやふたつ軽く吹っ飛ばしちゃうんじゃ?」と心配になったのだが、蓋を開けてみれば全ては杞憂で起きたのは笑いの波だった(2013年にはお客さんからおばか屋敷の恋路を応援するツイートが寄せられたそうだけれど、今年はどうだったのだろう)。
海のYeah!!は表情・動き・台詞回しからまさかのダジャレに至るまで、あらゆる手段で終始客席を沸かせていた。千秋楽、ツアー全日程中最長(推定)の「サーーーーーー……ッ」にコータさんの気迫を見た。
今思えば9月の稽古開始直後は、Iは地球をすくうと海のYeah!!とおばか屋敷がチームプレー(?)でアイスクリースマスを追いつめる展開になるとは想像もしていなかった。Iは地球をすくうは熱く海のYeah!!は自由奔放におばか屋敷はねちっこく、広い舞台を目一杯使ってのびのびと動き回り、この日も大いに笑いを呼んでいた。
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「どさまわりに話しかける退出直前の場面でアイスクリースマスはどうして戸惑いを滲ませるようになったのだろう」と全国版が始まってからも随分長いこと疑問に思っていた。昔のアイスクリースマスはもっと突き放すような口調だったのに、と。しかし考えてみれば新旧アイスクリースマスは他者に対する姿勢が全く異なる。新生アイスクリースマスは休憩中に海のYeah!!と雑談したりする。イヤホンと文庫で周囲をシャットアウトすることはない。どさまわりに対しても全くの無関心ではなかったからこそ、最後に戸惑いが残ったのかも知れない。獲物を狙う虎のような姿にばかり目が行って想像力が働かなかったことが今更ながら恥ずかしい。
花鳥風月のキャスト変更を知ったときは、先述した2013年版アイスクリースマスのイメージもあって「なぜこの配役?」とまず思った。けれど稽古が始まってから、承認を拒否したどさまわりに語りかける場面を実際に目にして「そうだった、『エクストリーム・シチュエーションコメディ(ペア)淺越・塩原組』でドンを毅然と追い返すブレンダは淺越さんだった」と気づかされた。「理屈っぽい」から「論理的」へ。ツッコミも入れるし途方に暮れたりもする。先代アイスクリースマスとも先代花鳥風月とも異なる新しい「花鳥風月」として、劇中で確かな存在感を放っていた。
試演会・京都公演よりも上擦った声で繰り返される議長の「話し合いましょう」に観戦中は笑うばかりだったけれど、対話は戦争回避の基本だったと終演後に思い至った。一見頼りないようでいて、「戦争とかにならないように」という方針は終始一貫していたのだ。
千秋楽ではこれまで以上にどさまわりの独演会が心に沁みた。去年の文化祭から(あるいは入学以来?)ずっとこれほどのもどかしさや憤りを抱えているのはさぞかししんどかっただろう、と思わずにはいられなかった。
そして夕焼け色の光の中、どさまわりの悔し涙も、議長と対峙する姿も、会議終了後に再び訪れる「2人+1人の時間」も、一段と輝いていた。


座組のみなさま、関係者のみなさま、稽古場や会場から楽屋まで潜入させていただきありがとうございました(最後の潜入記がどうにも締まらないことになってしまい申し訳ありません)。また特に今回の企画を任せて下さった冨坂さんと「番記者」の名付け親である塩原さんに、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
9月の初めから本番までの2か月あまり、空飛ぶじゅうたんの端っこに必死でつかまっているような心境でした。
それでもさすがは魔法のじゅうたん、振り落とされないようしがみついていただけでも、見たことがないような景色をいくつも目にすることができました。
特設サイトをご覧下さった方々に少しでも多くお届けできればと考えていましたが、いかがでしたでしょうか?
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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〈おまけ:鴻陵祭での甲田さん・塩原さん・津和野さん。使いどきを完全に逃してしまったもったいない写真〉
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