そして、僕の母校である千葉県立国府台高校に実在する会議です。
おそらくほとんどの方が経験したことのない、「自主自律を旨とした高校の」「文化祭のクラス代表達による」「互いを蹴落とし合う会議」という、狭いにもほどがある設定でありながら、今まで作った芝居の中で一番広く、多くの方々に刺さった芝居でした。
どうやら、極めて個人的な体験や思想を突き詰めると、普遍的なものになることがあるようです。
本作は高校生の話でありながら、愛でも恋でも友情でもなく、自治と独立と意思決定の話です。
汗でも涙でも疾走でもなく、議論と策略と票読みの話です。
そして、民主主義や権謀術数を題材にしながら、徹底してコメディです。
いつまででもやっていたい芝居なのですが、年齢やらリアリティを考えると、劇団本公演としてやるのはこれが最後になると思います。
最後の機に、本物の学校の教室や、プロレスに使われるホールなど、普通じゃない場所をご用意しました。是非会場まで足をお運びくださいませ。
それでは、アガリスク最後の内容限定会議をはじめます。
(脚本・演出:冨坂友)