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ナイゲン潜入記その8 10/2(金)

3-2教室の窓から風に乗って金木犀の香りが届いたとき「ああぴったりだ、文化祭だ」と思いました。
『ナイゲン』自体は文化祭の「準備」の物語でしかも季節は真夏なのですが、この日の雰囲気は文化祭、というか文化祭直前の準備日とよく似ていたので。

教室前方の黒板より、この日のスケジュール。
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まずい、知ってる単語がゲネ(=ゲネプロ、劇場で行う本番同様の稽古)ぐらいしかない!! 「返し稽古」って通し稽古(冒頭から最後まで通して行う稽古)とは違うの?
「転換は役者さんやものの動きの確認作業、場当たりは照明・音響などのタイミングを決める作業です。返し稽古っていうのは通しを経てのダメ出しを反映させて指摘が入ったところだけをやる稽古のことです」
……ありがとうございます鎌田さん。
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転換は入場→着席→机上小道具準備の流れを重点的に。
場当たりは開演→オープニングBGM→校内放送(複数回)→ラストBGM→カーテンコールBGMと順を追って。音声そのもの(聞こえ具合・タイミングなど)に加え、台詞や動作とのバランスについても確認しなければならないのでかなり手間のかかる作業です。
転換と場当たりが終わると、慌ただしく直前準備を済ませて、いざゲネプロへ。
この日の「お客様」はサンモールスタジオ代表の佐山泰三さん、カメラマンの石澤知絵子さん、制作ユニット・しむじゃっくの杉山純じさんでした。

9/25(金)の通し稽古にも潜入できなかったため、番記者はとうとう一度も通しを観られないままゲネプロ当日を迎えてしまいました。
ほとんどは細切れの場面、長くても全体の半分程度までしか知らないまま、しかも実際に稽古を観たことがある範囲でさえ、それ以降に台本が変わってしまったかも知れない。おまけに役者さん達が苦戦する姿も一度ならず目にしています。
果たして『ナイゲン』はどうなったのか。アガリスク作品の面白さは身をもって知っていますが、それでも少し不安でした。
不安でした。過去形です。
ヒヤリとする局面も何度かありはしましたが、この日我々が観たのは細切れにされた場面のつぎはぎではなく、ひと月ほど前に番記者が思い描いたような怪生物でもない『ナイゲン』でした。
懐かしくて見たことがなくて見覚えのある『ナイゲン(全国版)』でした。

変化を特に実感したのは冒頭です。
先日のネタ変換会議でも言及されていた「実話を元にした大法螺(ふりがな:フィクション)」からの、リズミカルな入場。
(ちなみにこの入場シーンはゲネプロ前日にできたところだったそうです)
以前の『ナイゲン』ほど情緒的ではなく、『紅白旗合戦』のようにセンセーショナルでもない。
以前のオープニングが新宿シアター・ミラクルの空間全体を夕暮れ時の会議室へとゆるやかに塗り替えてゆく過程なら、こちらはごく少ない人数で内容限定会議初日の教室を出現させ、さらにそこからきびきびと早送りで切り替える作業というところでしょうか。会場が本物の教室になって「塗り替える」必要がなくなったためか、より機能性重視の路線に変わったように思えました。
(蛇足ですが、アイスクリースマスの台詞で「疑問の残る点」か「疑問に思う点」かうまく聞き取れなかったところがありました。その6の通り、確かに稽古場と会場で聞こえ方は随分変わるようです)

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ゲネプロ終了後の石澤さんによる写真撮影。このなかから当日パンフレットなどに掲載する写真が選ばれます。

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撮影終了後、休憩を挟んで返し稽古に突入。冨坂さんは「昨日とはなにかが全然違った」と好感触を得ていた模様でしたが、それでもノート片手に矢継ぎ早に指示を出していらっしゃいました。
小刻みにストップと再開が繰り返され、普段にもまして演技の時間と演出・議論の時間との境目があいまいになってゆく教室内。虚構と現実の間で空間酔い(?)しそうです。
返し稽古は2時間余りで終了。その後鹿島さんに伺ったところ「教室の椅子は座面が硬いうえに、姿勢悪い組は背もたれが当たって腰にもくる」とのことでした。お大事にどうぞ……。


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