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■ナイゲンとは?■

屁理屈シチュエーションコメディ劇団・アガリスクエンターテイメントが上演する、高校の文化祭の代表者会議を舞台にした会議コメディ。
メンバーの母校でもある千葉県立国府台高校に実在する会議をモデルにしている。
会議に不慣れな高校生が文化祭の発表内容について話し合い、1クラスを落選審査する泥仕合をコメディとして描きつつ、「自治」「話し合い」の意義を問う青春群像劇。

2006年に千葉県市川市の公民館の会議室で初演。
大幅な改訂を経て2012年に新宿シアター・ミラクルにて再演し、CoRich舞台芸術アワードで役7,000公演中第8位入賞など好評を博す。
2013年に同一劇場・同一キャストにて再々演し、興行的にも同劇場の動員記録を達成。名実ともにアガリスクエンターテイメントの代表作となる。
劇団あかぺら倶楽部やFPアドバンスプロデュースなど、外部の劇団・事務所・学校でも数多く上演されている。


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■あらすじ■

“自主自律”を旨とし、かつては生徒による自治を誇っていたが、今やそんな伝統も失われつつある普通の県立高校、国府台高校。
ある夏の日、唯一残った伝統にして、やたら長いだけの文化祭の為の会議“ナイゲン”は、惰性のままにその日程を終わろうとしていた。
しかし、終了間際に一つの報せが飛び込む。

  「今年は、1クラスだけ、文化祭での発表が出来なくなります」

それを機に会議は性格を変え始める。

  ―――どこのクラスを落とすのか。

かくして、会議に不慣れな高校生達の泥仕合がはじまった…!


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■上演によせて(脚本・演出:冨坂友)■

『ナイゲン』は、今度で四回目の上演となるアガリスクの代表作です。
そして、僕の母校である千葉県立国府台高校に実在する会議です。

おそらくほとんどの方が経験したことのない、「自主自律を旨とした高校の」「文化祭のクラス代表達による」「互いを蹴落とし合う会議」という、狭いにもほどがある設定でありながら、今まで作った芝居の中で一番広く、多くの方々に刺さった芝居でした。
どうやら、極めて個人的な体験や思想を突き詰めると、普遍的なものになることがあるようです。

本作は高校生の話でありながら、愛でも恋でも友情でもなく、自治と独立と意思決定の話です。
汗でも涙でも疾走でもなく、議論と策略と票読みの話です。
そして、民主主義や権謀術数を題材にしながら、徹底してコメディです。

いつまででもやっていたい芝居なのですが、年齢やらリアリティを考えると、劇団本公演としてやるのはこれが最後になると思います。
最後の機に、本物の学校の教室や、プロレスに使われるホールなど、普通じゃない場所をご用意しました。是非会場まで足をお運びくださいませ。

それでは、アガリスク最後の内容限定会議をはじめます。
(脚本・演出:冨坂友)