『ナイゲン』脚本・演出の冨坂です。
さて、今日は5月13日。『ナイゲン(全国版)』東京公演というかツアーファイナルというか、新宿FACE大会のちょうど半年前です。
いい機会ですし、これを見てくれてる皆さんにこの半年間を一緒に走ってもらうためにも、これから(出来るだけ)毎日、ここで進捗やコメントを発信し続けていこうと思います。
なるべく途絶えないようにしますが、内容が無さすぎたり、短すぎたときは…察してください。
さて、現在は『紅白旗合戦』千秋楽後の情報公開のまま、一部の情報のみが公開されているナイゲン。
近いうちにまず京都公演の詳細や、出演者や発売日などなどの発表がされると思います。
正直に言うと、今日からスタートするわりに今日は新しい情報がないので、今日は「ナイゲンとは?」あたりを軽く解説しようと思います。
■ナイゲンとは?■
屁理屈シチュエーションコメディ劇団・アガリスクエンターテイメントが上演する、高校の文化祭の代表者会議を舞台にした会議コメディ。
メンバーの母校でもある千葉県立国府台高校に実在する会議をモデルにしている。
会議に不慣れな高校生が文化祭の発表内容について話し合い、1クラスを落選審査する泥仕合をコメディとして描きつつ、「自治」「話し合い」の意義を問う青春群像劇。
一応こんなことを書いてTOPに載せてます。
この作品は、上記の通り僕の母校である国府台高校に実在する「内容限定会議」をモデルにした会議の話です。文化祭の各クラスの代表者が発表内容を審議し合う会議の中で、学校側に強制された「節電エコアクション」なる退屈な出し物を押し付け合い、互いを蹴落とし合う展開になっていく様を笑うコメディです。ついでに“学校側に強制された〜”みたいなことを書いてるってことは、ご想像の通り「自治」とか「民主主義」とかの話にもなっていく、と。そんな作品です。
定点で撮影した記録映像をYouTubeにあげていますので、「まず見てみたい」という方はご覧ください。
※最近アップしたので再生数は少ないですが、2012より2013の方が面白いです。そりゃ後にやった方なので。
で、現状、アガリスクエンターテイメントの代表作ということになっています。実際、アガリスクエンターテイメントで2012年・2013年と二年連続でどちらもロングランで上演していますし。
ほかにも2014年に劇団あかぺら倶楽部さん、そして沖縄向陽高校演劇部(高校演劇コンクールに出るのに使ってくれて、県大会優勝しちゃったり)、2015年だと最近、FPアドバンスという会社のプロデュース公演で上演されています。
こんな、千葉の片隅の高校の独自の会議、しかも国府台の人も文化祭の代表者やってないと出ないような会議という、レアでニッチすぎる作品が、ここまで沢山上演してもらえるんだから不思議なものですね。
(ちょっと自慢ですが、2,3年でこんなに色んな人達に再演してもらえる小劇場の現代演劇ってなかなか珍しいのでは。って不勉強なだけだったらすいません)
ちなみに、アガリスクが2012年にやったのを初演、2013年に同じキャスト・劇場でやったのを再演と思っている方も結構いるかもしれないですが、初演は2006年で、2012年が再演、2013年が再々演です。今度は四演目ですね。一番最初は2006年に千葉県市川市の勤労福祉センターという公民館みたいなところの会議室でやりました。それがどんなものだったのか、2012年でどう変わったのか、などはおいおい書いていきます。
あ、あと、最近気づいたこと。
自分やっていたときも、上演してくれた他団体の企画者や演出家と話していても、この作品に魅力があるとは思いつつ、どの要素に惹かれているのかわからなかったのですが、最近のFPアドバンス版を観て、ようやくその秘密がちょっとわかりました。これも今度書きますね。
では、これから『ナイゲン』という作品について、この2015年のツアーの公演について、あれこれ書いていくので、どうぞよろしくおねがいします。
■□■□■公演情報■□■□■
アガリスクエンターテイメント十周年記念興行・第21回公演
『ナイゲン(全国版)』“劇団設立十周年を記念した初のツアー公演にして、最後のナイゲン再演興行!”
2006年に初演、その後2012年2013年と再演を重ねてきた、劇団代表作の青春群像会議コメディ『ナイゲン』。
2012年以降、複数の劇団や企画で上演され「会議劇の新しいクラシック」の呼び声も高い本作を引っ提げて、初のツアー公演を決行!
“教室でナイゲンを見る”東京試演会と京都公演から、収容人数約500人のイベントホール「新宿FACE」でのファイナルまで駆け抜ける、アガリスク史上最大の作戦。
姉妹作『紅白旗合戦』を経て、更なるリライト・ブラッシュアップを施して行う、劇団的に最後にして決定版の『ナイゲン』再演です。
【あらすじ】
“自主自律”を旨とし、かつては生徒による自治を誇っていたが、今やそんな伝統も失われつつある普通の県立高校、国府台高校。
ある夏の日、唯一残った伝統にして、やたら長いだけの文化祭の為の会議“ナイゲン”は、惰性のままにその日程を終わろうとしていた。
しかし、終了間際に一つの報せが飛び込む。
「今年は、1クラスだけ、文化祭での発表が出来なくなります」
それを機に会議は性格を変え始める。
――どこのクラスを落とすのか。
かくして、会議に不慣れな高校生達の泥仕合がはじまった…!
【日程・会場】
2015年10月3日(土)〜4日(日):東京試演会@都内某所(教室での試演会)
2015年10月8日(木)〜10日(土):京都公演@京都某所(教室公演)
2015年11月13日(金)〜14日(日):東京公演@新宿FACE(ホール公演)
【出演】
淺越岳人
鹿島ゆきこ
塩原俊之
沈ゆうこ(以上アガリスクエンターテイメント)
ほか
※情報は順次公開いたします。今しばらくお待ちくださいませ。